葬儀の4つの意味


a1180_000163_m大きな範囲の葬式と小さな範囲の葬式

一般的に、お葬式とは葬儀会場に人を集めて行う儀式のことをいう。それに加えて、臨終の看取り、枕経、納棺、通夜、葬儀、火葬、納骨までの一連のプロセスを「葬式」と呼ぶこともある。

そして、前のページでも書いたが、葬式には4つの意味がある。

●宗教的な意味

世の中には様々な宗教があるが、そのほとんどは教祖や聖人だけでなく、死者に対しても祈りを捧げる。これに多くの人が立ち会うのも、ほぼ共通している。

●社会的な意味

故人と付き合いのあった人とのお別れの場でもある。

●精神的な意味

遺族、お付き合いのあった人、どちらも深い悲しみに包まれる。その哀しみを癒す場でもある。

●物理的な意味

遺体を適切に処理し、埋葬へ向けて準備する場でもある。

従来の葬式では上の4つのうち、ひとつも欠けることがなかったが、現在では宗教的な色合いも、社会的な意味合いも少なくなってきたように思える。核家族化や少子化で、冠婚葬祭のマナーを次の世代に伝える人も減っている。儀式化し、形骸化しているといっても過言ではないだろう。しかし、それでもお葬式は行われている。死者への埋葬が行われたのはネアンデルタール人からであったという。遠い記憶がそうさせるという言い方は適切ではないが、やはり人類にとって死者への弔いは必要な儀式であるようだ。

現代の葬式

現在注目されているのが、宗教的な意味合いの少ない「自由葬」「家族葬」である。

【自由葬】
・生前に故人が好きだったものをBGM的に流し、お経の読経はなし。
・戒名をもらわない。
・決まった形式はなく、生前の故人について語る場、として行うこともある。
・場所はホテルやレストランなどで行うことがある。(事前の確認と許可が必要)

【家族葬】
・故人の家族と付き合いの深かった知人など、少数で行う。
・少数で行うが、内容は通常の葬式と同じ事が多い。(自由葬との違い)
・場所は斎場や自宅など、通常の葬儀と同じ場所で行う事が多い。

自由葬では葬式と言うよりも「お別れ会」としての色が強い場合が多い。
厳格な各宗教のしきたりにとらわれず、故人を最後まで故人らしく送りたい、という思いのもと生まれた様式だ。
そのため、形式に決まりはなく、十人十色といったように、様々な葬式の段取りが組まれる。
以前は戒名もなく、読経もしないなど、考えられない時代もあったが、現代では特に「自由」「個性(アイデンティティ)」が重視されるため、こうした葬式を行う人が増えてきたのではないだろうか。

自由葬とは異なり、家族葬では規模が小さいだけで、通常の葬式と行う事はほぼ同じである。
メリットとしては、参列者が少ないため、喪主もしっかりと故人とお別れが出来るという点だ。
葬式中の喪主といえば悲しんでばかりもいられず、参列者・僧侶への対応や葬儀社との打合せなど非常にあわただしい。
喪主を務める人間は、往々にして故人と一番関わりが深かった人物(例えば夫、妻)だが、その人が一番故人とお別れをする時間が取れない役割を担わなくてはならなかった。
葬式の参列者を少なくし、喪主もしっかりと故人とお別れが出来るようにと考慮されたのがこの家族葬である。

※家族葬に関しての情報は以下のホームページを参考としている。
横浜家族葬.net

時代の流れにあわせ、様々なものが移ろいで来たが、葬式も例外ではないようだ。
私などが寿命を全うする頃には、いったいどんな様式が生まれているのだろうか。

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