~哀しみの癒しと気持ちの整理~精神的な儀式としての葬式


a0002_003579_m区切りと切り替えの舞台

 臨終の看取りから納骨まで、葬式には様々なプロセスがある。遺族はその中で何度も故人の死と向き合わなければならない。しかも、それは場面ごとに様々に形態を変える。

 臨終の看取りでは死に直面し、通夜ではもう動かない故人を見続けることになる。火葬では動かない故人が遺骨へと変わる。
 
 実際に家族が亡くなった人は「その時は目の前で起こっていることなのに、どこか現実感がなく、夢のようでもあり、受け入れることが難しかった」と言う。葬式は様々なプロセスを経ることによって、少しずつ段階的に故人の死を受け入れていく儀式でもあり、故人のいない生活を始める準備でもあるとも言えるだろう。生前は相談したり、頼ることもできたのに、葬式では故人と意見を交わすことができない。故人のいない生活を体験し、慣れていく場と言い換えることもできるだろう。

 最近は葬式を行わない人も増えてきている。その中にはいつまで経っても哀しみから気持ちの整理がつかず、精神的に不安定になってしまう人もいるという。

 人の死に限らず、精神的に大きなショックを受けた場合、アフターケアが大事だという。遺された遺族のことを考えれば、規模はともかく厳格な葬式も悪くない。現在、生きている身体と頭で考えれば。自分が生きているうちに、肉親に精神的苦行を積ませ、強くするって方法もあるけど、関係が深すぎると立ち直りに時間がかかってしまいそうだしなあ。難しい。

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